猫がお酒の瓶倒して中身ガーってこぼれてあらゆる機械が全滅する感じで。
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短編物語NEKO「ねぇ、秒速5センチメートルじゃないんだって。雪の落ちるスピード。」
2008年02月03日 (日) | 編集 |
http://mekajima.blog10.fc2.com/blog-entry-4.html

「じゃれあうキ(チ)カ(゛)イの優しいキ(ヅ)カイ。」の、「雪かき娘」の続き。

「このままいかないでビーフジャーキーとか噛み噛みしながらビール飲んで寝たら最高に気持ちいいだろうなあ。あああ。…なんつって。」

そういって彼女は満面の笑みを浮かべながら手を振り、自分の車へ向かった。
三郎は近くの車に積もった雪の、今まさに落下し終えたばかりの上積みの部分を慎重に選びながらも、やや乱雑に両手で掻き集めてぎゅっと固めた。そして無防備な彼女の背中、その小さな的に、可能な限りの優しさでもって雪玉を放った。

三郎の視界は秒速5センチメートルで縦横無尽に走り回る細かい雪で覆われている。
ほんの5メートル先の彼女の背中がこんなにも小さくなってしまったのはいつからだろう。三郎は自らの放った雪玉がスローモーションのように流れていくのを見ながら、5年前の彼女との出会いを思い出していた。
5年前、三郎が甲子園にピッチャーとして出場したあの夏の日…。

パンッという乾いた破裂音が三郎を今へと呼び戻した。

視界の先に前のめりに倒れていく彼女を確認する。
雪玉という凶器は、大仕事が無事成功した狂喜を体現するかのごとく、彼女の後頭部に当たるや否や即座にその組織を解体し、再び秒速5センチメートルで空から舞った。
ついさっき投げた雪玉はその冷たさを手に残すのみだった。

彼女が会社に帰って来ることはなかった。
誰かが言った。
「もう春だね。」

それでは聴いて下さい、ヒステリックブルーで(ry
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